2025年6月16日、リヒテンシュタイン、バルザース - 精密部品や工具の薄膜コーティングを専門とするエリコンのテクノロジーブランドであるエリコンバルザースは、軽量なセラミック材料の加工に使用される切削工具用向けに新たに設計された、化学蒸着法(CVD)ダイヤモンドコーティングBALDIA VARIAを発表しました。このコーティングは、幅広い工具サイズと形状で段階的摩耗挙動をサポートし、これらの特殊材料のより効率的な加工に対する需要の高まりに応えます。BALDIA VARIAの発売により、エリコンは高性能ダイヤモンドコーティングのポートフォリオを拡大し続けながら、より持続可能で生産性の高い加工に注力しています。
繊維強化プラスチック(CFRP)、複合スタック材、グラファイト、アドバンスト・セラミックスなどの特殊材料の使用が、特に航空宇宙、医療、成形分野で増加し続ける中、BALDIA® VARIAは、部品の品質向上、工具使用率の向上、製造コストの削減に貢献しています。ダイヤモンドコーティングは、エリコンのCVDプラズマ技術に基づいており、緻密なナノ結晶コーティング構造を実現しています。この構造組成は、摩耗の早期検出と工具利用の最適化を可能にする段階的摩耗挙動をサポートし、さらに工具管理と生産計画に対する最適な費用対効果をもたらします。
「非常に高い硬度と段階的摩耗挙動を持つBALDIA VARIAは、明確な目的を持って開発されました。それは、メーカーがより高い信頼性と費用対効果で特殊材料を加工できるようサポートすることです」とエリコンのBALDIA ダイヤモンドコーティングのプロダクトマネージャーであるマチュー・ギヨンは述べています。「さらに、プラズマ駆動のCVDテクノロジーを組み合わせることで、マイクロツールおよび大型ツールにも処理可能であることに加え、工具の寿命を延ばし、総所有コストを削減するダイヤモンドコーティングが実現しました」
BALDIA VARIAの主なメリットは、マイクロドリルやインサートチップから大径のミリング工具や鋸刃まで、幅広い工具形状で一貫したコーティング品質を提供できることです。CFRPやセラミックスの粗加工や仕上げ加工に特に効果的なBALDIA VARIAの段階的な摩耗メカニズムは、摩耗モニタリングを容易にし、突然の工具破損を防ぎ、予期しないダウンタイムを削減します。
BALDIA® VARIAについてより詳しい情報はこちら: https://www.oerlikon.com/balzers/baldia-varia