火力発電所の産業用ボイラーは、過酷な条件や高温環境に耐える必要があります。エリコンメテコのソリューションは、ボイラー表面をエロージョンや腐食から保護し、高いコーティング品質、保守サイクルの延長、効率の向上というメリットをオペレーターにもたらします。
1980年代以降、エリコンメテコは産業用ボイラーのための材料、コーティングおよび装置を設計しています。当社の応用エンジニアと材料科学者は、過熱器内の塩素腐食(ガス/溶融塩)やエロージョン、水冷壁の摩耗、エロージョン、腐食、あるいはボイラー表面の腐食など、ボイラーに生じる課題を熟知しています。
産業用ボイラーコーティングのフルサービスプロバイダー
ボイラーコーティングの特性は、使用される技術と材料によって決まります。そのため、以下のような固有のソリューションを提供しています。
- 耐食性 — 低気孔率と低酸化物含有量によって実現
- 耐エロージョン性 — 高温エロージョンへの耐性が証明された高硬度によって実現
- 付着強度の向上 — 運転中の剥離発生のリスクを最小限に抑える
当社は、バイオマス、石炭燃料、焼却炉/廃棄物発電(WtE)などあらゆる燃料タイプのボイラーに対応する、アーク(EAW)溶射、HVOF(高速フレーム溶射)、レーザークラッディングの材料、コーティング装置および経済的ソリューションの完全なポートフォリオを提供しています。
さらに、産業用ボイラーに適格なコーティングサービスを提供する専門コーティングショップでのチームの経験を生かして、お客様にメリットを提供しています。
最高の効率を実現
当社のEAWソリューションは、お客様の効率を考慮して設計されています。ボイラー壁や部品を保護して、寿命を大幅に延ばし、停止時間を短縮します。
高性能の材料
- 耐用年数が長い
- 応用コストが安い
- より再現性のあるコーティングが可能
当社の最先端の装置は信頼性が高く、製膜速度を高速化し、設備の稼働停止期間を数週間から数日に短縮することができます。
エリコンメテコのEAWワイヤーは、現場施工での用途に最適です。
ボイラー溶射のためのソリューションは、現場の条件や作業環境を把握して設計されています。EAWコーティングの施工に使用される材料の膜厚計測性を特に重視しています。コーティングが厚すぎると剥離につながりますが、薄すぎると性能が不十分になります。ただし、どちらの場合も結果は同じで、チューブの漏れが生じます。
そのため、最高品質のコーティングを施すために、再現性のある結果をサポートし、競合製品と比較した場合に次のような強みを発揮する、納得のいくコーティング特性を設計しました。
- 発電所の信頼性を向上させるコーティング厚さ計測性
- 優れたコーティング特性を実現するための低ダスト生成
- 現場での応用エラーに対する高い耐性
- コーティングの長寿命化のための最高度の密着性
MetcoBOIL: 廃棄物発電(WtE)、バイオマスあるいは石炭循環流動床ボイラー(CFB)および石炭火力発電所向けのHVOFコーティングは、十分にテスト済みです。
エリコンメテコの専用ボイラーコーティングシリーズであるMetcoBOILは、当社独自のコーティングサービス施設で適用され、WtEプラントやCFBで高い成功を収めています。
- 10年以上にわたる多数の参考資料
- 高速コーティングプロセスによる高密着性
- 最高の硬度 — 粒子エロージョン防止に最適
- 高耐食性 — 気孔率1%以下を達成
レーザークラッディング材料
レーザークラッディングとは、基材上に供給された材料粉末と基材表面をレーザーで溶かし、保護膜を作ることで、ボイラーをコーティングする実績のあるプロセスです。レーザー照射部では、部品表面と粉末は短時間(1秒未満)で1370℃(2500°F)を超える可能性があります。これにより、強固な金属結合が生じます。レーザークラッディングは以下を実現します。
- 低い基材との希釈率 (2%未満)
- 微少な熱影響部(HAZ)
- 微少な熱変形
- 最小限の気孔率
- 高い再現性
- 幅広い用途に対応する豊富なコーティング材料
- コーティング領域の精密な制御