SUMEBoreソリューション

エリコンメテコは、シリンダー表面のさまざまな課題に対応できる完全なソリューションパッケージを提供しています。このようなパッケージには生産システム、カスタマイズされた材料、SUMEBoreテクノロジーにおける長年の経験に基づく広範な産業化のノウハウが含まれています。
プロセスの説明
エリコンメテコは、シリンダーライナー表面の全体的なプラズマコーティングの産業化を行っています。表面活性化によるクリーニングや、ダイアモンド研磨(ミラー仕上げ)を使用した最終的な機械加工によるプラズマコーティングの適用などがあります。
SUMEBoreプロセスの説明図(左から右、研磨を含む)
塗料
SUMEBore材料には種々の材料を取り揃えており、燃焼エンジンシリンダー表面で発生する可能性のある摩擦低減、スカッフィング、耐腐食性、アブレージョンといったあらゆる問題に対応できます。材料が粉末ベースなので、柔軟にコーティング材料をカスタマイズできます。金属マトリックス複合材による高純度金属から高純度セラミックスにいたるまで、粉末ベースの組成では広範なコーティング材料を利用することができます。このため、お客様の具体的な要件に合わせて組成をカスタマイズできます。
SUMEBore粉末 |
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摩擦低減 | 追加要件 | ||||
スカッフィング | 腐食I | 腐食II | 摩耗 | ||
低合金炭素鋼 | スカッフィング耐性を高める鋼鉄/モリブデン複合材 | 改良基材 バイオ燃料向けCr-Moステンレススチール | スーパーフェライト組成による高い耐腐食性 | ソフトセラミックスによる材料マトリックス複合材MMCで摩耗を改善 | |
XPT 512 |
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F 4301 |
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F 2056 |
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XPT 627 |
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F2071 |
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F 4375 |
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F 2220 |
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セラミックス |
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生産システム
SUMEBoreコーティングを適用するシステムは、大気プラズマ溶射(APS)に基づいています。エンジンブロックのコーティングではAPSトーチが回転し(RotaPlasma HS1)、ライナーのコーティングでは部品が回転します。部品の様々なサイズや数量などお客様のニーズに合わせてシステムがカスタマイズされます。
高速ディーゼルエンジンライナー向けの高生産性設備です。